キャサリンのブログ・やみなべ

TOKYOSABAKUの片隅に生息するみそじのアレコレ

「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」の感想そしてネタバレ

相変わらず遠くには行かない、キャサリンです。

最近、集中力なくてプライムビデオも見ていない。そんな私が見た最新の映画がコレ。

ステラン・スカルスガルド主演「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」!!

ja.wikipedia.org

除雪車って…アンタ。

面白そうじゃないの!しかもフロキのパパが主演です。本日はそんな謎ムービーの感想です。

フロキについてはこちら↓参照

kate-yaminabe.hatenablog.jp

毎度のことながらサクッとネタバレしてるので、心配なあなたはブラウザバック推奨

目次

ストーリー

除雪業を営む、ニルス・ディックマン(ステラン)はデンマークだかどこかからの移民。長年、真面目に働いてきた功績を讃えられ、市民栄誉賞をもらう事に。

その授賞式の夜、空港で働く1人息子・イングヴァルが殺されてしまう。検視の結果はドラッグの過剰摂取。

納得いかないニルスは妻とも衝突し、世を儚んでガレージで銃で自殺しようとしていたところ、(何故か)ガレージに隠れていた息子の同僚・フィンが登場。

イングヴァルの死因はヤクの運び屋をやっていたフィンが商品を盗んだため、ちょっと手伝っただけのイングヴァルも巻き込まれて私刑にされたことが判明。

怒りに燃えるニルスは関係者を次々に消していき、それによって生まれた勘違いでノルウェーマフィアやらアルメニアマフィアを巻き込む抗争に大発展!

息子大好きお父さんたちの復讐の行方は何処に…。

ってな感じのウフフってなるブラックコメディみたいな映画です。

好きポイント

良かったところというか、悪い所も全部笑えるので「好きポイント」です。

北欧風ブラックジョーク

日本で公開されるアメリカ映画って笑えたりするじゃないですか、裏を返せば公開スルーされる映画って笑いどころが謎。特にヨーロッパ映画ね。この映画もそんな「笑いどころ分からん映画」と言えましょう。

名前がヒドイ

まず主人公の名前!映画の中でも散々いじられてますけど、ディックて…。

まぁコックマンて名前の人も笑われていたし、ご先祖様を恨むしかないわよね。

前にもチラッと書いた、ジャン・レノの「おかしなおかしな訪問者」も従者の子孫の名字が「睾丸」て意味で、すごいいじられてました。

欧米の人ってこういう小学生みたいなお下劣ギャグが好きなのだろうか。

あと思ったのですが、除雪業だけで生活していけるのだろうか。夏は別の仕事してるのかな?

ノルウェーマフィア

父親から引き継いだドラッグのビジネスを引き継ぎ、取り仕切っているのは、表向きは製パン会社の代表をしている通称:伯爵

白い粉粉つながりギャグとわたしは思った。

オーランド・ブルームのニセ物にも見える伯爵は一見、イケメン風だけどヒステリックで、最近部下がつぎつぎ姿を消していることにイライラはつのるばかり。

そして離婚した妻との間にいる1人息子・ルネの面倒も隔週で見ている。

自身はベジタリアンでルネにもオーガニックの果物を朝食として与えるという徹底ぶり。しかしルネは隠れて伯爵の部下と一緒に「フルーツループス」を食べているのだった。ま。子どもなんてこんなもんですね。

フルーツループスって、日本人にはなじみが薄いせいかこの映画でも、「ビッグバンセオリー」でも「シリアル」と訳されていましたね。子どもが大好きな定番シリアルなのだろうか(ハワード…)。一度食べてみたーい!色ヤバーい!!

そして伯爵は妙に部下に親切です。ボスなのにコーヒー買ってきてあげたり、カップケーキ買ってあげたり。上下関係がないというヴァイキング的文化なのでしょうか。超謎。

アルバニアマフィア

対するアルバニアマフィアも負けていません。

消えた部下たちを殺したのはアルバニアマフィアだと勘違いした伯爵によって、殺されてしまったボスの息子の仇を討ちにやってきた彼ら。

最初は涙を流して復讐を誓っていましたが、雪を見たとたんにはしゃぎだします。

ルネの誘拐の結構指示を待つあいだも雪合戦したり、スキー場ではしゃいだり、最後は雪上パラシュート?で飛び立ったまま忘れ去られて死んじゃったり。

あとマフィア両陣営に言える事ですが、人数少なくね?。こんなんでやっていけるのでしょうか。

兄貴が元マフィア

順調に復讐を遂げていくニルスですが黒幕が伯爵とわかったところで、ある人物に相談します。

そう元マフィアの自分の兄です。

最初から相談すればよかったのに…と思ったのは私だけではないハズ。そして見せなくてもよい男気を見せて兄貴は死んでしまいました。

この兄貴の奥さんのアジア人が面白かったです。金で結婚しただけーっていうのが良く分かって。

兄貴が紹介してくれたチャイナマンという通り名の日系人殺し屋といい、移民問題にも鋭く?切り込んでいます!

突然ブチ込まれるBL

伯爵の側近の男性2名がデキていて、しかも真剣なお付き合いの模様。

急にイチャイチャし出すから笑う所なのかよくわからなかったのですが、この二人の関係が後々、伯爵の運命を変えてしまうんですなぁ。

犠牲者が出ると謎の演出

この映画、犠牲者が出ると黒い画面に、犠牲者の名前と信仰している宗教のシンボルが現れます。

ほとんどセリフにも出てこない役名が、フルネームで表記されるってシュールすぎる。

基本ノルウェー人はノーマルなクロスで、アルバニア人ロシア正教みたいな飾りが付いたクロス。伯爵の側近の1人はユダヤ教徒だったらしく星マーク。

そして伯爵は「H」みたいなオリンピックのマークになりそうな人の形したマークでした。無宗教ってことかな?

ちなみにニルスが抹殺した人たちは金網に巻かれて、くら~い滝壺に落とされます。マジ、ヴァイキング

父の愛ムービー

この映画は息子が大好きなお父さんがいっぱい出てきます。

主人公のニルスは息子の仇を討つために、老いた体(でもガタイは良い)に鞭打って悪い奴らを殴ったり銃で撃ったり、挙句の果てにルネを誘拐したり。

伯爵もクレイジーですが、息子・ルネを溺愛しています。フルーツループスを禁止するほどに。

アルバニアマフィアのボスも息子の復讐のために、ニルスより年上そうなのにノルウェーまでやってきて、雪山登ったり。

最後はニルスとアルバニアマフィアのボスは言葉が通じないのに、なぜか息子への思いだけで心が通い合ってしまうという奇跡が起こる始末です。

テルマ&ルイーズみたいなロードトリップムービーのようで、わたしは好きなラストだな。

風景が綺麗

とにかく雪がいっぱいで、空も綺麗。北欧ならではの綺麗な風景がいっぱいです。

住んでみたいけど、住みたくなーい。

除雪車が活躍しない…と思わせて活躍する

タイトルにも除雪車と入っているくらいなので、除雪車で悪い奴らを轢いちゃう映画なのかと思いきや、全く活躍しません!

フツーに雪の中を進むのに便利な乗り物って感じ。

でも最後に、宿敵伯爵の息の根を止めるのに大活躍!!

でもそこだけでしたね、ウン。


というわけで久々に見た長時間映画がコレってどうなのよ!?とも思いますが、字幕だったこともあり、集中して観る事が出来たと思います。

グロいシーンも思ったよりは少ないですし。ヨーロッパ映画特有の笑いどころが分からない笑いが好きな人にお勧めの映画です☆

そしてステランを見ても、フロキと結びつかないんだな。

キャサリン


フロキについては下の記事もどうぞ!

kate-yaminabe.hatenablog.jp

kate-yaminabe.hatenablog.jp

プライバシーポリシー お問い合わせ